企業研究のやり方が分かりません。
企業研究の具体的なやり方を教えてください。
今回は、このような疑問にお答えします。
記事の内容
- 企業研究の目的が分かる
- 企業研究の具体的なやり方が分かる
本記事の信頼性
この記事を書いている僕は、転職を1回経験。当時の転職活動中に約30社は落ちました。
数多くの企業から「採用の見送り」の連絡を頂きましたが、「企業研究」、「自己分析」などの見直しで、無事に内定を頂きました。
現在は、転職先の会社で安全管理を担当しており、本業の収入で年900万円ほど稼いでいます。
初めて転職をする方にとって、企業研究のやり方についてご紹介していきます。
実際に、僕は本記事でご紹介する方法を実践して、転職の活動期間3ヶ月で転職することができました。
これからやるべき行動を知ることで、誰でも、最短で転職することができるようになりますよ。
3分で読めるので、企業研究を知りたい方は、最後まで読んでみてください。
企業研究とは
企業研究は、企業の「事業概要」、「企業の事業展開」、「企業の強み、弱み、特徴」などを理解するために、調査することを企業研究といいます。
就職活動や転職活動において、企業研究は応募したい企業について、幅広く・深く知るための活動になります。
そのために、求人票や企業のHP、さらに口コミなどの媒体を利用し、さまざまな視点から調査し、応募企業の概要や特徴を把握することです。
応募企業の情報を入手していく中で、自分の“価値観”や“実現したい姿”とマッチしている、していないが見えてきます。
なので、企業研究は就職活動や転職活動を行う上で、大変必要なプロセスになりますので、応募企業を徹底的に調査していきましょう。
企業研究を行う3つの目的
1.応募したい企業を絞るため
就職活動や転職活動を始める前から、トヨタ自動車、日産自動車、パナソニック、キーエンスなどの有名企業に応募したい、入社したい気持ちがあると思います。
国内外にある企業の特徴はさまざまであり、自動車を生産している企業もあれば、スマホを開発している企業もあり、多種多様です。
あなたに“やりたい仕事”や“実現したい姿”、“入りたい業界”が明確になっているとしても、その業界には数多くの企業があり、企業の特徴も強みも、傾向も異なります。
応募したい企業について、歴史や社長のメッセージ、事業概要、製品・サービスなどを詳しく調査することで、企業の特徴が分かり、自分にマッチしているか否か判断できるでしょう。
自分と企業の“価値観”がマッチしているかにより、自分に適した企業か絞ることができますよ。
2.ライバル企業との違いを把握するため
応募したい企業を絞ったあとは、ライバル企業の企業研究することをおすすめします。
ライバル企業を選ばなかった理由は何か、自分の価値観に対いて、どこにズレが合ったのか、調べてみましょう。
上記の理由を把握することは、とても重要であり、応募企業を選ぶ際の“軸”となります。
就職活動や転職活動の面接において、志望動機の質問に加えてライバル企業を志望しなかった理由を質問される可能性がありますので、この機会に準備しておきましょう。
実際に、私も転職活動の面接でライバル企業の選考を受けていますか?、なぜ当社を志望したのですか?、なぜライバル企業ではなく当社を応募したのですか?などの質問を受けました。
企業研究は、応募企業に加えて、ライバル企業もチェックしてくださいね。
3.面接官も納得する志望動機を作成するため
就職活動や転職活動の面接において、志望動機は必ず質問をされるものの1つなので、きっちりと準備をしましょう。
面接官が納得する志望動機にするために、なぜ当社を応募したのかを明確にし、応募企業にどのような価値提供をできるかを説明する必要があります。
志望動機に納得感が無いと、なぜ応募企業に募集したのか、入社後に何をしたいのかが、面接官に伝わりません。
実際に、納得感の無い受け答えをした場合、志望動機について掘り下げられます。
「ライバル企業にも同じような製品を開発しているけど、なぜ当社を志望したのですか?」
「ライバル企業は、当社に無い製品/サービスを提供しているが、なぜ当社を志望したのですか?」
「当社は、○○○事業が縮小傾向にありますが、その事業を希望される理由は何でしょうか?」
などの質問をされて深堀されますので、面接官が納得できる志望動機が必要になります。
志望動機を考えた後は、面接官からの質問に答えられるように、事前に準備をしておきましょう。
企業研究のやり方10選
具体的な企業研究は、以下の項目に注目し、1つずつ詳細に見て行きましょう。
- 社長メッセージを知る
- 会社の沿革を知る
- 事業内容を知る
- 会社概要を知る
- 製品・サービスを知る
- 長期の経営方針を知る
- ライバル企業のチェック
- 応募企業の強みを把握
- 口コミを確認する
- 社員にインタビュー
上記の項目について、どのように調べていくのか、具体的な方法を説明します。
①社長メッセージを知る
先ずは、応募企業のトップである社長メッセージを確認しましょう。
社長のメッセージを知ることで、さまざまな国際問題、社会問題、環境問題、会社の抱える問題などに対して、どのような方針をもって対処するのかを確認することができます。
社長のメッセージの中に、我々社員が目指すべき目標・課題が含まれていますので、自分の価値観と照らし合わせて、大きな問題は無いか確認しましょう。
例)トヨタ自動車を応募したい場合
企業のHPの他に、リアルタイム性や社長の価値観を知りたい時は、社長のSNSや書籍から情報を得ることもできます。
SNSや書籍は、現在、目指している方向や考え、価値観を発信しているので、迅速に確認するためのツールといえるでしょう。
参考にトヨタ自動車の書籍をのせますね。
②会社の沿革を知る
会社の過去(創業)から現在までの歴史を知り、会社の成長度を確認しましょう。
創業当初は、どのような事業を展開していたのか。どのような製品・サービスを提供していたのか。
創業当時から続いている事業や新たに始まった事業は何かを把握し、応募企業の大枠をとらえてください。
過去の事業展開、製品・サービスの技術の積み重ねにより、現在の会社がありますので、応募企業の歴史は必ず確認をしましょう。
歴史の長い会社は、時代が大きく変革しても、柔軟に対応できる力がありますので、応募企業を選ぶ一つのポイントになります。
③事業内容を知る
応募企業は製品・サービスに対して、どの部分を「作っているのか」、「提供しているのか」を確認しましょう。
さらに、応募企業の製品・サービスは、グローバルに展開をしているのかも併せて確認してください。
今後、企業が残っていくためには、グローバル展開は必要不可欠です。
応募企業の製品・サービスが、グローバルに展開しつつ、数多くの国に提供していることが望ましい状態といえるでしょう。
大企業の場合は、さまざまな事業を展開していますので、自分が応募したい仕事は、どの事業にあたるのかもチェックしましょう。
④会社概要を知る
会社概要は、会社の基本情報が記載されていますので、サクッと確認しましょう。
以下の事が記載されていますので、チャックしてくださいね。
- 社名
- 資本金
- 事業内容
- 本社所在地
- 事業所
社名
正式名称は、しっかり確認しましょう。
資本金
資本金とは、会社設立の際に必要な資金のこと。株主や投資家が出資したお金になります。
資本金の金額が多いほど「会社の規模が大きく、経営は安定している。さらに、安心して取引できる」と言い換えていいでしょう。
各企業のホームページの会社概要に書かれていますので、資本金の金額を確認してください。
前職や在職中の会社と比べて、応募企業の資本金の金額は多いでしょうか。それとも少ないでしょうか。資本金の金額の多さも、応募企業を絞る際のポイントといえるでしょう。
事業内容
「③事業内容を知る」で説明した内容を簡潔に載せていますので、全体を把握するのに役立ちます。
本社所在地
面接会場で本社を訪問する可能性がありますので、どこのあるのか確認しましょう。
事業所
国内、国外のどこに事業所があるのか確認してください。
応募企業に入社後、グローバルに活躍したい場合、働きたい国があるのかも重要ですね。
⑤製品・サービスを知る
応募企業は、どのような製品・サービスを取扱っているのか、その製品・サービスはどこの部分に使われるのか、誰(会社)が使うのかを確認しましょう。
製品・サービスによっては、HP上で情報が得られない可能性がありますので、インターネットで検索したり、転職サイト、転職エージェントに確認しましょう。
自分が担当する予定の製品やサービスの特徴などは、詳細に調べて、理解してください。
面接官に「当社の製品は知っていますか?」、「原理は理解していますか?」などの質問は来ますので、事前に準備しましょう。
⑥長期の経営方針を知る
経営方針は、会社の基本方針であり、将来(長期的)に渡って進むべき方向性を示しています。
会社の経営方針を決定した後は、会社と従業員が情報共有・方向性を統一し、目標達成に向けて進むことになります。
なので、応募企業の経営方針は必ず確認し、あなたの将来像とマッチしているか確認しましょう。
大手企業、有名企業であれば、会社のHPに資料がありますので、確認してください。
⑦ライバル企業のチェック
応募企業について、以下の情報(①~⑥)をチェックした後は、ライバル企業も同様にチェックしましょう。
- 社長メッセージを知る
- 会社の沿革を知る
- 事業内容を知る
- 会社概要を知る
- 製品・サービスを知る
- 長期の経営方針を知る
同じ項目をチェックすることで、企業の傾向や特徴が見えてきます。
・この事業に力をいれている
・この製品の開発に力をいれている
・海外展開を強化している
などの情報が確認でき、ライバル企業と比較ができます。
調査に時間はかかりますが、コツコツと進めましょう。
⑧応募企業の強みを把握
応募企業の強み、弱み、特徴を確認しましょう。
「⑤ライバル企業のチェック」でライバル企業と比較した後は、応募企業はどの部分に強み、弱み、特徴があるのか調べてください。
面接官に「なぜ当社を希望したのですか」、「ライバル企業ではなく当社を希望した理由を教えてください」などの質問に対応できると思います。
ステップ⑧まで調査ができれば、面接官に深堀をされても、対応ができるでしょう。
⑨口コミを確認する
応募企業を分析するのに、口コミも役に立ちます。
実際につ応募企業に勤めていた方や在籍中の方の意見や考えを確認することができます。
口コミ内には、応募企業に対するポジションな回答やネガティブな回答が混在しますが、あなたの転職の軸と照らし合わせて、良し悪しを判断してくださいね。
あなたが応募企業に対して、どう思うのかが重要ですよ!
⑩社員にインタビュー
社員にインタビューは少し苦労する調査になりますが、身近に応募企業の社員の方がいたら聞いてみましょう。
なぜなら、応募企業の社員からの情報が信憑性も高いですし、現況が確認しやすいですね。
実際に、FacebookやTwitterなどのSNSを利用したり、友人に紹介してもらい、話してみましょう。
もし、応募企業の社員と話す機会がある場合は、事前に質問を準備し、時間を有効に使いましょう。
応募企業の選考終了後、内定の有無に関わらず、お礼と進捗結果は伝えてくださいね。
企業研究の結果を最大限に活かすための方法3つ
企業研究の結果を最大限に活かすための方法は以下になります。
- 情報収集した情報の整理、一覧表にする
- 企業研究と併せて自己分析も行う
- 納得感のある志望動機を作る
①情報収集した情報の整理、一覧表にする
企業研究をした結果は、ノートやA4用紙にまとめ、一覧表にしましょう。
一覧化にすることで、視覚的に見やすいですし、比較も簡単にできますよ。
さらに、面接の待ち時間などにサクッと確認ができるので、情報はまとめておきましょう。
②企業研究と併せて自己分析も行う
企業研究と併せて、自己分析も行いましょう。
自己分析は、過去の自分を知ることで、自分の強み・弱み、特徴などがわかります。
自分の強み・弱み、特徴などが分からなければ、履歴書作成・面接時に自分のアピールができません。
なので、自己分析は時間をかけて取り組んで、自分の特徴を把握しましょう。
具体的な方法は、以下の記事を参考に進めてくださいね。
③納得感のある志望動機を作る
「企業研究」、「自己分析」が終わった後は、面接官が納得する、志望動機を考えましょう。
・応募企業の求める人物像に対して、自分の何が活かせるのか、マッチしているのか
・求人票の仕事内容に対して、自分の経歴・スキルの何が活かせるのか
・応募企業の長期ビジョンに対して、自分はどこの部分に価値提供ができるのか
などを考えて、志望動機を作成してくださいね。
志望動機を作成した後は、この内容で面接官は納得してくれるのか、どんな質問が来るのかも併せて考えておきましょう。
企業研究のおすすめの書籍
現在、企業研究のやり方について悩んでいる場合は、本がとても役立ちます。
あなたの悩みに関するノウハウが書いてある本を参考にすることで、自分自身では解決できないことをスピーディーに解決できるかもしれません。
企業研究に関する書籍は、あなたの知らない知識を身に付けるためだけでなく、同時に今必要なノウハウや解決策を教えてくれるものです。
また、事前に読書で知識を身に付けておくことで、より深く企業研究のやり方について知ることができる可能性もあります。
是非、下記に紹介する本を読んでみてください。
「会社四季報」業界地図 2023年版
各業界のトップ企業や会社の関係性・関連性を把握するためにはベストな本です。
これから転職活動や就職活動をする方で、業界全体の把握、ライバル企業の存在、海外企業の動向や全体像を把握するのにとても有益です。
この本を読むことで、企業研究の効率化、全体把握、志望動機の強化ができますので、本書籍を購入して、企業研究に役立てましょう。
会社四季報 2023年1集・新春号
四季報では以下の情報を確認することができます。
①業種
②基本情報
③業績・材料記事
④業績数字
⑤前号比・会社比マーク
⑥配当
⑦株主
⑧役員・連結会社
⑨財務
⑩資本異動・株価推移・特集企画・業種・時価総額順位・比較会社
⑪株価チャート
⑫株価指標
応募企業のHPでも上記の情報を得ることはできますが、四季報を使えば簡単に調べることができるでしょう。
企業情報の他に会社の財務諸表(お金の流れ、企業が儲かっているのかなど)が確認できますので、企業研究にピッタリな一冊です。
財務諸表とは、一般的に決算書といわれる書類のうち、金融商品取引法で上場企業などに作成が義務付けられている書類のことです。
企業研究のまとめ
この記事では、企業研究の具体的な方法についてまとめました。
企業研究を行う3つの目的は以下になります。
1.応募したい企業を絞るため
2.ライバル企業との違いを把握するため
3.面接官も納得する志望動機を作成するため
企業研究のやり方10選は以下になります。
①社長メッセージを知る
②会社の沿革を知る
③事業内容を知る
④会社概要を知る
⑤製品・サービスを知る
⑥長期の経営方針を知る
⑦ライバル企業のチェック
⑧応募企業の強みを把握
⑨口コミを確認する
⑩社員にインタビュー
企業研究の結果を最大限に活かすための方法3つは以下になります。
①情報収集した情報の整理、一覧表にする
②企業研究と併せて自己分析も行う
③納得感のある志望動機を作る
本記事を読んで、企業研究をしっかり行い、内定を勝ち取ってください!
当ブログでは、転職活動に関わる情報をまとめているので、より具体的なロードマップは以下の記事を参考にしてください。
記事を読み終えたら、さっそく転職にチャレンジしましょう!
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